矯正装置をつけている間は、歯みがきが難しくなります。しかし、きちんと磨かないとむし歯になってしまいます。当院では、矯正治療を始める前からむし歯検査や歯みがき指導を丁寧に行い、また矯正治療中も継続して行います。
唾液検査
治療前
まず最初に、唾液の検査を行います。唾液の量、性質、むし歯菌の数を調べます。調べることにより、むし歯のなりやすさ(カリエスリスク)を判定することができます。
判定が出たら……
検査から4日後、結果が出ますので、リスクに応じたご自宅のケアをご提案いたします。
歯みがき指導
治療前治療中
いつも通り歯みがきをしてもらいます。その後、汚れが残っている部分だけが赤くなる歯垢洗浄液でうがいをしてもらいます。すると、磨き残している場所だけ赤くなります。
どのように歯ブラシを動かせば綺麗に磨けるか、歯科衛生士と一緒に練習します。
お帰りの際には、このようなシートを差し上げます。ご家庭での歯みがきの時の参考にしてください。
装置をつけた後も……
装置をつけた後も、同様に染め出しを行い、歯みがきの練習をします。
PMTC
治療前治療中
PMTCとは、歯科衛生士が専用の機械を使って、歯の汚れを除去することです。歯みがきだけでは落とせない汚れもきれいに落としますので、よりむし歯や歯周病になりにくくなります。
装置をつけた後も……
装置をつけると歯ブラシが届かない部分も増えますので、定期的にPMTCを行い、汚れを丁寧に落としていきます。
フッ素について
フッ素には、
- 歯に栄養を与える
- むし歯菌に攻撃されたところを修復してむし歯を予防する
- むし歯菌の活動を邪魔する
といった効果があります。
フッ素を与える方法
歯科医院でのフッ素塗布治療前
当院でも、フッ素の塗布を行っています。
フッ素入り歯みがき剤の使用治療前治療中
歯みがき剤は、フッ素がたくさん入っているものを使用しましょう。ただし、1回に使う量を増やす必要はなく、歯ブラシのブラシの部分と同じだけ出せば大丈夫です。なるべく歯みがきの途中で吐き出さないこと、そして最後のうがいは極力少ない量のお水で3~4秒を2~3回繰り返します。
歯みがきの後、1時間は飲食を控えましょう。
歯みがきの後に歯に塗るジェルタイプの歯みがき剤もあります。
ブラケット用の特殊な接着剤治療中
当院では、ブラケットを歯にくっつけるための接着剤に、特殊なものを使用しています。この接着剤はフッ素をチャージする機能を持っていますので、むし歯になるリスクを軽減してくれます。